フィンでは、子どもたちが自分たちの生活を自分たちの手でより良くしていく「自治」を大切にしています。

生活の中で違和感や困りごとが生まれた時、スタッフが「話し合いをしなさい」と指示することはほとんどありません。子どもたちは自然と仲間を集め、自分たちで話し合いの場を開きます。

話し合いでは多数決で決めるのではなく、一人ひとりが納得できるところまで対話を重ねます。意見を言うことが苦手な子や低学年の子がいる場合には、上級生が丁寧に言葉を引き出し、その子の思いをみんなで理解しようとします。

こうして決まった約束は、単なるルールではありません。自分たちで考え、自分たちで決めた共同体の約束です。そのため責任感も生まれます。ただし、実際に運用してみて問題がある場合には、再び話し合いを開き、より良い形を探していきます。

例えばフィンでは、食事当番の子どもたちが配膳だけでなく、後片付けや床掃除まで責任を持って行う仕組みが長く続いています。これは大人から与えられた役割ではなく、「みんなが気持ちよく過ごせる場をつくるためにはどうしたらよいか」を子どもたち自身が考え、支えてきた文化です。


フィンの自治は、単に子どもたちに任せることではありません。自分の意見を伝え、相手の意見に耳を傾け、みんなで納得できる答えを探しながら共同体をつくっていく学びです。

こうした日々の積み重ねを通して、子どもたちは「誰かに管理される人」ではなく、「自ら考え、仲間と協力して場を良くしていく人」へと成長していきます。フィンは、そのような自治と共同体づくりを大切にする学びの場です。